ジブリ汗まみれと『BEST OF アニメージュ』

(2011年12月18日のツイート)
なぜどこもかしこも不況の最中、角川書店とアニメイトは好調なのか?【後編】-鈴木敏夫のジブリ汗まみれ-

 鈴木敏夫「『アニメージュ』は高畑監督と宮さん、それから押井守さんの雑誌で行こうと。それ以外の作品には批判的になろうと決めちゃうんです。以後、毎号毎号、宮さんの記事が掲載されることになる」(『ロマンアルバムエクストラ BEST OF アニメージュ』より)

 鈴木敏夫「編集部に集まったみんなが、宮さんのことを好きだったし才能があると思っていたから、この人を世に出して、それで食っていこうと考えたんです」(『BEST OF アニメージュ』より)

 鈴木敏夫「強力な作品のない時期、面白い誌面を作るための打開策はどうしていたか?僕はある時期から、人気作を追いかけるな、人気作は『アニメージュ』で勝手に決めようって、みんなに言うんです。これも今だから明かせることだけど」(『BEST OF アニメージュ』より)

 押井守「アニメ誌がアニメーションの世界をリードしていったという意味では、そういう役目はあった。第1次ブームとか、第2次ブームのころとか。でも、思うんだけど、「エヴァンゲリオン」のブームでは、明らかに作品のほうがリードしていったよね」(『BEST OF アニメージュ』より)

 押井守「アニメ雑誌もアニメをとりまく現象の一部の要素になっちゃったという印象がある。実は『アニメージュ』だけに限らず、全部がそうなんじゃない?ある意味で言えば、同人誌も含めて、そうだと思う」(『BEST OF アニメージュ』より)

 以上で今日の「ジブリ汗まみれ」の補足ツイート、終わり。

 押井守「今の若い監督たちとか、演出家たち、アニメーターもそうかもしれないけど、横ばっかり見ている。どこの現場でどういうふうにやってて、自分のものとどういうふうに差別化するか。あいつに負けたくないとかあるにしても、何で自分の上と戦わないの?」(『BEST OF アニメージュ』より)

 押井守「宮崎さんに理屈じゃかなわないから、つくるもので勝負するんだと。あのオヤジが何をやろうが、そんなこと知ったこっちゃないんだという、一時期の庵野くんみたいな、そういうけんか腰もない」(『BEST OF アニメージュ』より)

 押井守「四方田犬彦というおじさんと対談したときに、「もしかしたら、アニメって、やっぱり一過性のものかもしれませんね。パイオニアとともに終わるのかもしれない」といったら、「それは、ちょっと結論が早いんじゃないか」って言われたけどさ」(『BEST OF アニメージュ』より)

 押井守「拡大はもちろんのこと、単純な再生産さえ、おぼつかない。縮小再生産に入っているわけでしょう。あれだけ数が増えているのに、中身的に言えば、どんどん狭くなって、深くもない。要するに、ステレオタイプ化しているということで、文化の世界で言えば、それは衰退の兆候なんだ」(『BEST OF アニメージュ』より)

 『BEST OF アニメージュ』。創刊の78年7月号から98年7月号までの20年にわたるアニメージュ誌の歴史を概観できる本。概要ではあるが各号の記事の紹介があって、ヤフオクや古本屋などで昔のアニメージュを集める気概のない人にはうってつけ。

『熱風』2011年12月号。鈴木敏夫と宮崎駿と富野由悠季。


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スタジオジブリ最新作(2011年12月12日公開)『キュッキュの大冒険』作画:大塚伸治

(2011年12月12日~12月13日のツイート)

ニコニコ動画 - "『キュッキュの大冒険』ニコファーレ現地の反応"

 私的メモ。スタジオジブリ最新作(2011年12月12日公開)「キュッキュの大冒険」作画:大塚伸治。鈴木Pが描いた川上量生の似顔絵が動く。15秒。

キュッキュの大冒険とは-ニコニコ大百科-


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『熱風』2011年12月号。鈴木敏夫と宮崎駿と富野由悠季。

(2011年12月9日~12月10日のツイート)
 今月号の『熱風』から連載が始まった山下泰平『忘れられた物語 講談速記本の発見』が面白い。書籍化されたら買うレベル。今回”忘れられた小説”の例として挙げられていた『腕の力』の電子データが国立国会図書館の近代デジタルライブラリーにあった。(「本文 - 腕の力|近代デジタルライブラリー」)

 鈴木敏夫「もう時効だと思うから言っちゃうけど、「幻魔(大戦)」はほんとうは富野さんがつくる予定で、あることがきっかけでおろされちゃう。それでりんさん(りんたろう監督)に替わるんですね」(『熱風』12月号より)

 鈴木敏夫「「この1年(アニメージュは)これでやっていきます」と。その後は毎号「ガンダム」特集。そうしておいて、あの(1981年の)夏、はしごを外したんです。宮さんのところへ行っちゃうんです。これはひどいですよね。ひどいんだけれど、宮崎駿に惹かれてしまった」(『熱風』12月号より)

 鈴木敏夫「その(1981年の)夏が流れを変えた。なんの流れかといったら、「ガンダム」とかそういうものの扱いが突然寸断するんです。僕はそれまでは毎日のように富野さんと会っていたのに遠ざかる」(『熱風』12月号より)

 鈴木敏夫「「ナウシカ」「ラピュタ」はまだよかったんです。ところが、「トトロ」と「火垂るの墓」は読者が望んでいるものとまるで違うじゃないかという大批判を浴びた。つまり、いわゆるサブカルチャーの王道を自分で主導して盛りあげてきたくせに、それに背を向けたんです」(『熱風』12月号より)

 井上伸一郎「敏夫さんのそういう選択があったから、富野さんと私がお会いする時間が増えたわけですよね。富野さんもきっと、いろいろと世間を振り向かせたくて小説を書いたりしていた。監督をやりながら小説書くなんて普通はないことだけど」(『熱風』12月号より)

 井上伸一郎「例えば『野性時代』みたいなところで『リーンの翼』を書くことになったら、ものすごく張り切っていた。今聞いて完全にわかったけど、これ、敏夫さんがそうしちゃったからですね。富野さんの中にあった「おれのほう向け」って気持ちに火をつけた」(『熱風』12月号より)

「お前らの作品は所詮コピーだ」――富野由悠季さん、プロ論を語る-ITmediaニュース-
 富野由悠季「宮崎駿は1人だったらオスカーなんか絶対取れませんよ。個人的に知っているから言えるんですが。彼は鈴木敏夫と組んだからオスカーが取れた。組んだ瞬間僕は「絶対半年後に別れる。こんな違うのにうまくいくわけがない」と思いました。知ってる人はみんなそう思ったんです」

 富野由悠季「それがこういう結果になったということは、あの2人が半分は自分を殺して半分は相手の話を聞いたんです」「スタジオワークをやる気分になってごらん。そしたらあなたの能力は倍、3倍になるはずだから。オスカー取りに行けるよ、という見本をスタジオジブリがやってくれているんです」

 富野由悠季「当事者はそういう言い方しないから脇で僕がこう言うしかない。宮崎さんが公衆の面前で「鈴木がいてくれて助かったんだよね」と本人は絶対言いません。どう考えてもあの人、1人では何もできなかったんです。「ルパン三世」レベルでおしまいだったかもしれない。本人に言ってもいいです、知り合いだから」


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『詔書捧讀』と『大詔を拜し奉りて』

(2011年12月8日のツイート)
 『詔書捧讀』1941年(昭和16年)12月08日
「昭和天皇による「太平洋戦争開戦の詔勅(米英両国ニ対スル宣戦ノ詔書)」を代読録音したもの」「正午と午後7時に放送された」

 『大詔を拜し奉りて(上)』1941年(昭和16年)12月08日
「太平洋戦争開戦の日」「に放送された、開戦にあたっての東條英機首相の演説」
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