ヱヴァ破MAD&ヱヴァQ全予告全集

(2012年5月7日、11月26日のツイート)

ニコニコ動画-"【MAD/AMV】 ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 - Worlds end - (Mr.Children)"


ニコニコ動画-"ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q 全予告全集"

バンダイチャンネル-ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q Blu-ray&DVD プロモーションリール

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q EVANGELION:3.33 YOU CAN (NOT) REDO.(初回限定版)(オリジナル・サウンドトラック付き) [Blu-ray]


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スタジオジブリと養老孟司 『唯脳論』を押井守が映画化?

(2012年4月20日、9月17日のツイート)
 宮崎駿監督作品『となりのトトロ』と高畑勲監督作品『火垂るの墓』のBDが2012年7月18日に発売される。
 2作品をボックスセットにした「『となりのトトロ』&『火垂るの墓』2本立てブルーレイ特別セット」(企画書を兼ねた関係者用パンフレット復刻版付き)も初回限定生産で同時発売。

2012/07/18 ジブリがいっぱいCOLLECTION 『となりのトトロ』 『火垂るの墓』ブルーレイディスク 発売!
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『西洋かぶれ』

 その昔、“西洋かぶれ”という言葉が流行ったことがある。元々は、日本より西洋を良しとして振る舞う人を指す蔑称で、たとえば、夏目漱石の「坊っちゃん」に登場する赤シャツがその典型例だが、戦後になって、多少、意味が変わる。
 アメリカに戦争で負けた日本という国を好きになれず、かといって、アメリカに尻尾を振るわけにもいかない。そうだ、もうひとつの西洋、ヨーロッパがあるじゃないか。アメリカと違って、ヨーロッパには、古い伝統と歴史がある。
 新しい“西洋かぶれ”の誕生だった。それは、ヨーロッパにあこがれ、ヨーロッパの文物に親しむ人々のことを指した。
 高畑勲と宮崎駿のふたりも、その例外ではなかった。
 ふたりとも、そういう時代の申し子だった。
 ふたりは、ヨーロッパを舞台に「アルプスの少女ハイジ」と「母をたずねて三千里」を作るが、そういう作品を作ることに何の抵抗も痛痒も無かった。それどころか、それは喜びだった。そういう時代だった。
 しかし、時の経過は、ふたりに大きな変化をもたらす。日本を舞台に日本人が主人公の作品を作りたい。いつしか、そう願うようになる。
 当時の宮崎駿の発言に、こんな言葉が残っている。
 「日本に借金がある。それを返したい」
 こうして、企画されたのが、「となりのトトロ」と「火垂るの墓」の2本立て興行だった。いまでこそ、日本が舞台の作品は珍しくないが、当時の日本のアニメーション界では、かなり画期的な野心作だった。企画から数えると、四半世紀、25年前の出来事である。
 最近の話だが、ある人が、こんなことを語ったのが印象的だった。
 日本は戦争に負けてよかった。

 もし、勝っていたら、本当に嫌な国になっていた気がする──。

   2012年3月 スタジオジブリ・プロデューサー 鈴木敏夫
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 「仮に私より若い世代が、本気で戦争を反省しているとしよう。そりゃいったい、どういうことか、私には理解できないのである。現在の日本社会が繁栄しているのは、戦争に負けたおかげとも言える。それなら負けたことはよかったので、それならなにを反省すればいいのか。負けるためには、ともあれ戦争をしなきゃならなかったではないか。いや、あんな戦争をしなければ、もっと繁栄したはずだ。人間がそこまで利巧なら、人類史上、戦争はもう消えているであろう。勝敗にかかわらず、戦争をしたこと自体が誤りなのだ。それを反省せよ。済みません、反省しました。それで済むか。誤りは反省するものではない。「正す」ものである。それなら戦争をしなきゃいいので、現に戦後六十年以上、日本は戦争をしていない」
(『養老孟司の大言論II 嫌いなことから、人は学ぶ』「考える軍隊」より)

小冊子『熱風』2012年3号の特集は「身体」-スタジオジブリ出版部
特集ページは養老孟司単独ロングインタビュー1本のみを掲載。『熱風』のなかでも異例の特集号。

押井守ブロマガ開始記念! 世界の半分を怒らせる生放送 押井守×鈴木敏夫×川上量生 - ニコニコ生放送 2012/09/17(月)

ニコニコ動画-"押井守監督のニコニコ生放送 2/3"
(7:11~10:20)
鈴木:脳はやらないの?
押井:え?
鈴木:脳。
押井:脳みそ?脳みそはどうでもいいんだもん。どうでもいいと言うか、要するにみんなさ、人間の実体をなぜ脳だと思うんだろうというさ。人間の身体のなかで一番上等で一番偉いのはみんな脳みそだと思ってるわけだよね。極端に言えば頭さえあれば自分は自分だと思ってるわけだ。で、それは大きな勘違いであってさ。
鈴木:思いつきなんだけれど、『唯脳論』(養老孟司著)読んだ?
押井:読んだよ。
鈴木:あれ映画化できないの?
押井:前さ、NHKかなんかで養老さんと対談したことがあるんだけどさ、そのときにあの人がそういうことを言ってたよ。
鈴木:あ、そうなんだ。
押井:「やっぱり同じようなこと考えてるんだこの人は」ってさ。要するに「自分はほとんど人形として生きてます」っていうさ。自分を自分と思って、要するに「ここにもうひとりの自分がいる瞬間というのは、24時間のなかでたかだか1時間か2時間にすぎませんよ」というさ。あとは要するに習慣だけで動いてる。ものを考えて電車に乗って、職場に行って、働いて帰ってきてというさ。「ものを考えていたらそんなことできるわけないですよ」というさ。身体が動いてるだけで自分は置き去りになってるだけだよというさ。「自分を自分として意識してる時間なんてたかだか1日に2時間か3時間しかすぎないのだ」というさ。
川上:でもそれはそうですよね。
押井:だから「人間ってそもそもそういうものですよ」という。脳というのは一番偉いというイメージは、別に昔からそうだったわけじゃないんだからさ。
川上:でも遺伝的に発生から考えたら明らかに脳って一番最後にできた寄生虫みたいなものですよね、人間の身体に取りついた。
押井:一番最後に進化したからね。
川上:そうですよね。乗っかってきたようなもんですよね。
押井:人間とはだから脳に特化した生き物なんだとか、脳に特化した獣であるというだけだよ。脳だって胃とか肝臓とか筋肉と同じでさ、要するにデバイスのひとつにしかすぎないんでさ。じゃあ「人間の本質ってなんだ。脳とか神経系以外にじゃあなにが人間を支配してるんだ」というさ。僕に言わせればそれは具体的な肉体のことじゃない。自分の身体をどういうふうに意識化しているかというさ、要するに言ってみれば言葉なんだよね。人間を人間足らしめているのは、要するに言葉なんであってさ。その言葉が文字から獲得した言葉なのか、自分の身体から獲得した言葉なのかというさ、その違いがあるだけであってさ。
鈴木:書いてるんだよね、『唯脳論』のなかでも。
押井:そうだよ。
鈴木:「なんで言葉が生まれたか」とか。
押井:そうそう、同じことだもん。
川上:そうですよね。
鈴木:読み直してみたら面白かったよ。
押井:だから僕は「身体って肉体のことじゃないんだ」って『イノセンス』のときに何度も何度も言ったんだけどさ。肉体と身体というのは別物なんだというさ。自分自身の存在をどう意識してるかという部分で身体が初めて立ち上がってくるんでさ。普段はだから身体は生きてないですよ。電車に乗ってるおっさんとかおばさんとか若い子とかみんなそうだけど、自分の身体は持ってないですよ。「自分の身体はないんだ」ということは最初の『攻殻』のテーマでもあったし、『イノセンス』のテーマでもあるんだけど、じゃあほかに身体はなにがあるんだろう、というときに考えたのが、動物というのはひとつのモデルになるんでさ。動物というのは自意識がないから。
川上:はい。
押井:自意識がなくても身体は存在する。逆に身体として生きてるんでさ。「人間はなぜそれができないんだろう」という。
(11:20~11:48)
鈴木:『唯脳論』映画化しなよ。
押井:したじゃんもう。『イノセンス』がそうだ、っつってんの。
鈴木:いや、もっとちゃんと正面切って。タイトル『唯脳論』という映画を。
押井:じゃあお金集めてくれる?いつでもやるよ。お金集めてよじゃあ。
鈴木:最近ねえ……もうそういうの飽きてきたんだ(笑)。
押井:飽きてきたって(笑)。やれといわれればいつでもやるけど。

■宮崎駿『風立ちぬ』試論1.0
『養老孟司の大言論I 希望とは自分が変わること』


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宮崎駿の原点&バトンの継承 三鷹の森ジブリ美術館企画展示「挿絵が僕らにくれたもの」展-通俗文化の源流-

(2012年4月6日~4月7日、5月13日、6月1日、6月5日~6月6日、6月11日、7月1日、9月10日のツイート)

YouTube-"ジブリ美術館、特別展「挿絵が僕らにくれたもの」=ジブリ作品の原点"

三鷹の森ジブリ美術館 - 企画展示『挿絵が僕らにくれたもの』展
【展示期間】2012年6月2日(土)~2013年5月20日(月)
スタジオジブリ作品の原点はここにあった!宮崎駿監督自らコメント&イラスト付きで紹介!ジブリ美術館新企画展示 - シネマトゥデイ
朝日新聞デジタル:挿絵が僕らにくれたもの - 小原篤のアニマゲ丼 - 映画・音楽・芸能
セブンネットのネット通販 - スタジオジブリ専門店 特集「挿絵が僕らにくれたもの」
三鷹の森ジブリ美術館 - 西岡事務局長の週刊「挿絵展」


「小さな妖精と食料品屋」『ももいろの童話集』より 画:H.J.フォード

 「イギリス・ヴィクトリア時代の童話集のシリーズ(アンドルー・ラング世界童話集)には、面白い挿絵がたくさん入っています。イギリスの挿絵の全盛時代はこのころです。当時の一流の画家たちが挿絵を描いている。それを見せる意味もあるだろうということで、復刻されたものだと思います」
 「たとえば『ももいろの童話集』に入っているお話の挿絵。これは貧乏な学生が、自分の食事もけずって古い詩の本を夢中になって読んでいるところを、鍵穴からゴブリンがのぞきこむとこういうのが見えた、っていう絵なんです(上図)。いいでしょう?よく見るとちょっと気持ち悪いんですけど。こわいけど、やっぱりこの絵があることによって、この短いアンデルセンのお話がとても強く印象に残っていきます」
宮崎駿『本へのとびら――岩波少年文庫を語る』


『うるわしのワシリーサ』
≪赤い騎士が目の前を横切っていきました≫画:イワン・ビリービン

ビリービンとロシア絵本の黄金時代

 「ロシアの昔話絵本の挿絵も紹介します。画家であり、舞台美術なども手がけていた、イワン・ヤコヴレーヴィッチ・ビリービン(1876~1942)」「僕は1971年頃、『長くつ下のピッピ』を映画にするべく準備しているときに初めて目にし、とても感銘を受けました。その後のアニメーション制作において、とても参考になった挿絵です」
(“「挿絵が僕らにくれたもの」展”パンフレット)


『うるわしのワシリーサ』
≪臼に乗って現れたヤガー婆≫画:イワン・ビリービン

 「画面を占めている枯枝が、ロシアにも自生し深い森をつくっている“トウヒ”だとわかります。少ない線と色で端的に表現されているからでしょう。僕の理想です」
(“「挿絵が僕らにくれたもの」展”パンフレット)

The Lady of Shalott
J.W.ウォーターハウス 『シャーロット姫』

 「娘の顔じゃないんです。表情じゃなく周りの風景なんです。水も、空気も、植物も、見事ですよね、ほんとうに。これはアニメーションの背景としては最高だと思った。アニメーションで僕らがやろうとしてきたことが、100年も前の画家がここでやっているんだと。キャラクターについてはいろいろ好みもあるだろうけど、それに惹かれたんじゃないです」
 「人間に従属させて後ろの風景をひょいひょいと描いちゃうんじゃなくて、現実を写し取る、つまり風景をきちんと尊重して、その中に自分たちのヒロインやヒーローを置こうという新しい時代に対する胎動なんですよね、多分。何かうごめいているんだと思う。でも、だんだんそうじゃなくなる。19世紀終わりの印象派からそうじゃなくなるんです」
(『熱風』2012年9号 特集【三鷹の森ジブリ美術館企画展示「挿絵が僕らにくれたもの」展-通俗文化の源流-】宮崎駿インタビュー「高潔さや美を含む通俗性」)

沙漠の魔王
福島鉄次『沙漠の魔王』

 「「冒険王」という昔の雑誌に、どぎつい四色刷りで、福島鉄次という人が描いた「沙漠の魔王」という絵物語が載っていたんです。ある王様が、あまりに悪逆を働いたために、魔力によって香炉に封じ込められてしまう。それが、ある香木を焚くと魔王が復活し、その香木を焚いた人間の命令に従うという、わけのわかんない(笑)話なんですが、戦車だの、乗り物だの、そこに描かれた絵がおもしろくて、小学校の四年から五年までの二年間、ぼくはそれをドキドキしながら読んでたんです。ためつすがめつね。じつは、何を隠そう、そこに石を持つと飛べるという話が出てくるんです。ひとつの宝石で、それを持っていると飛べるんです。だから、あんまりオリジナルを主張はできないんですよ(笑)。けど、福島鉄次が飛行石を考えだしたのかといえば、それはちがいます。魔法のじゅうたん、羽のはえた靴と、昔からその種のものはいくつでもあるわけです。
 つまり、通俗文化はほとんどがアレンジにアレンジを重ねていくのが特徴であって、新しいものを提示することに意味があるわけではないと思うんです。むしろ、子どものときに自分がワクワクしたものが、なぜいまないんだろう、昔ワクワクしたものを、いまそのまま持ってきてもダメだけど、いまのことばでそれをしゃべればいいんじゃないかと思うわけです」
(『アニメージュ特別編集 ロマンアルバム 映画天空の城ラピュタ GUIDE BOOK』所収 宮崎駿インタビュー「時代を超えていく通俗文化を作りたい」)

sashie_photo19.jpg

 「通俗文化は、リレーのようなものだと思っています。『風の谷のナウシカ』の巨神兵も、その肩に立つ少女も、ぼくの独創とはいえません。いろいろな形で描かれて来たものを、絵物語を通して受けとったのです。リレーのバトンがなければ描けなかったでしょう。絵物語もラングも様々なバトンを受けとったのです。映画も小説もまたそうでしょう。
 たどっていくと人類の歴史みたいになってしまいますが、とりあえずの先祖として、ぼくは『ラング童話集』の挿絵と、『シャーロット姫』が、はじまりと決めました。それを知ったのは、60才もすぎてからでした。
 ぼくは、弟子の弟子の、又弟子だったのです」
セブンネットのネット通販 - スタジオジブリ専門店 特集「挿絵が僕らにくれたもの」

鈴木敏夫のジブリ汗まみれ -TOKYO FM 80.0- 鈴木敏夫 2012/08/23 夢枕獏ジブリ美術館を歩く!

鈴木:この展示で宮崎は、僕のルーツとか僕はこうして生まれたみたいなことを書いていますが、自分の過去をちょっとねつ造してると僕は思うんですよ(笑)
夢枕:そうなんですか!どの辺が…?
鈴木:たぶんこの挿絵にも影響を受けているだろうなと思い当たる絵が他にもあるのですが、そういうのを出さないんですよね。この展示にはありませんでした。
夢枕:出すと恥ずかしいんでしょうか?
鈴木:どうなんでしょうか。でも、ある本の挿絵を観た時に僕は気づきましたね。ナウシカ[注、漫画版]の線などは、「イギリスの作家のこの絵をまねたんだなぁ」と思いました。本人に言うと怒られるんでしょうけどね(笑)。
夢枕:誰だろうなぁ?怒るということは当たってるんでしょうね、たぶん。でも、僕は宮崎さんがナウシカなどで描かれるモノクロの漫画の線が好きなんですよ。一本一本の線の始めと終わりの太さがあまり変わらないところが。
鈴木:僕はほかに、『未来少年コナン』を初めて観た時にびっくりしたんです。「あ、杉浦茂の作品世界と同じだ」と思って。わかっちゃったんですよ。僕はまだ彼にちゃんと会ったことがなかった頃なんですけど。
夢枕:ははあ、それはご本人に言ったんですか?
鈴木:ええ、本人は杉浦茂が大好きだから「そうなんですよ」と言いました。それで僕と彼は通じあえたんです。
(“「挿絵が僕らにくれたもの」展”パンフレット)


メアリー・ノートン『床下の小人たち』より 画:ディアナ・スタンレイ

鈴木敏夫:『床下の小人たち』これを僕は読んだことがなかったんで、今回初めて読んだんですけどね、この本なんかも、あのー最初ね宮さんがね、この絵(上図)のことなんかをよく覚えていたんですけどね、「鈴木さんこれ良いでしょ」って僕にみせてくれてね、それでこうやって見ていたんですよ、で見ながらね、僕あることに気が付いたんですよね。「あれ?」って思ったんです。この絵の描き方は…宮さん影響受けてるなって(笑)。これね、あのー、何で描いたかはともかく、この線、あの宮さんの線ってね、線を描くときに「ビュッ」って描かないんですよ。ゆっくり描くんですよね。そうするとね、いわゆる絵において線って大事だっていわれるじゃないですか。線が宮さんの絵に似てるんですよ。これが一個ね。それと、この、なんていうんだ、人間のしぐさ。まあ、これは彼、高校時代から大学時代にかけて毎日のように井の頭公園に行って、それで人を観たり、動物を観て、そのスケッチ何枚も描いたみたいで、そのポーズに関してはずいぶん頭の中に入ってるみたいですけれどね、このポーズの描き方もある種の影響がある。それと、最大のポイント、このバックの斜線の描き方…これナウシカなんですよ原作の(笑)。こんなこといっちゃったら、宮さん怒るかもしれないけどね、この挿絵を見たときにね、あ、なーんだ宮さんって、この挿絵のね、影響を受けてずいぶんと絵を描いたんだなあっていうことがね、なんかわかっちゃったんですよ(笑)。
(『ジブリの本棚』)


ペップ出版『杉浦茂ワンダーランド5 猿飛佐助

 「僕には今年9つになる小学生の友人がいます。彼が2年生のときに、ある日突然「本をあげたいな」と思ったんです。1年生のときには「犬棒かるた」をプレゼントしているんです。今度は本にしたいと。ところが適当な本が思い浮かばない。なにしろ図書館の本を片っ端から借りて読んでいるような子どもなので、児童文学の名作といわれるものは身近なところにあるわけですよ。
 そこでさんざん考えた挙句「これしかなかろう」と、ペップ出版から出ていた杉浦茂さんの単行本の表紙や解説ページを取り去って自分で上製本につくりしなおしたものをあげたんです。
 どうして杉浦茂だったのか、と言えば、先ず第一に言葉が豊富なんですよ。1年生で犬棒かるたを覚えて、家に来ていた大工さんが「いそがしい」って言うと「びんぼうひまなしだね」って応えるような子どもだから、きっと杉浦茂のセリフも喜んでくれるだろうと思った」
 「渡したときの気持ちとしては、「バトンは渡したぞ」ってかんじ(笑)。杉浦茂に関してはこのときに責任を果たした、と思っているんです。これが、僕の杉浦さんに対する最大の賛辞です。杉浦茂は古びないんです。稀有な人ですよ。でも、僕がそれを褒め称えるんじゃなくて、最大の賛辞として若い友人に贈ったってことなんです」
中野晴行編『杉浦茂の摩訶不思議世界 へんなの……』所収 宮崎駿インタビュー「杉浦バトンを若い友人に渡した」)

宮崎駿監督『崖の上のポニョ』『パン種とタマゴ姫』に影響を与えた絵画作品
Google Art Project 紫の豚24選
宮崎駿『本へのとびら―岩波少年文庫を語る』
『シャーロット姫』と『崖の上のポニョ』
■巨匠の力業 ジブリ美術館短編映画 宮崎駿監督『パン種とタマゴ姫』
■児童文学のススメ 「宮崎駿が選んだ50冊の直筆推薦文展」


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宮崎駿監督『崖の上のポニョ』『パン種とタマゴ姫』に影響を与えた絵画作品

(2012年4月13日、15日、6月6日、2013年1月16日のツイート)
Ophelia.jpg
J.E.ミレイ 『オフィーリア』

映画『崖の上のポニョ』公式サイト - “夏目漱石”に意外なルーツ
 「初期の作品、『草枕』はロンドン留学時代に目にしたであろうテート・ブリテンに所蔵されているミレイの“オフィーリア”がヒロインに重ねられていて、話中にオフィーリアについての記述があることは良く知られています。この魔性の絵に興味をもった宮崎監督は、実際に訪英し、この絵を目の当たりにします。これに衝撃を受けた宮崎監督は、「精度を上げた爛熟から素朴さへ舵を切りたい」との決断をしたといいます」

The Harvesters
ピーテル・ブリューゲル『穀物の収穫』

理屈なし 昔話風に 新作短編「パン種とタマゴ姫」宮崎駿監督 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
 「麦の刈り取り作業を描いたブリューゲルの「穀物の収穫」から、宮崎監督は「麦が刈られ、脱穀され、粉に碾(ひ)かれ、こねられ焼かれてパンになるまでを映画にできないか」と発想し、実際にその過程を映像化した」

The Lady of Shalott
J.W.ウォーターハウス 『シャーロット姫』

三鷹の森ジブリ美術館 - 西岡事務局長の週刊「挿絵展」vol.01 ごあいさつ
 「特にテートブリテンでの衝撃の体験のくだりから後半、ミレイの「オフィーリア」についての話は「崖の上のポニョ」の宣伝のときに、繰り返し語られたのですが、そのかげにウォーターハウスの「シャーロット姫」もあったとは。「ポニョ」の宣伝資料を書いていたわが身には聞き捨てならない話なのでした」

三鷹の森ジブリ美術館 - 西岡事務局長の週刊「挿絵展」vol.33 ぼくの妄想史【壱】ウォーターハウスから始まる
 「2006年2月、宮崎監督は渡英しました。目的は、タインマスのブルックランズ博物館を訪ねるためでしたが、同時に100年以上前に英国留学した夏目漱石の足跡をたどる目的もありました。その際、訪れたのがロンドンのテムズ川畔に建つテート・ブリテン(Tate Britain)です。この美術館は、イギリス美術を体系的に収集展示している美術館で、なかでも、ラファエル前派の絵画については、そのほとんどを収蔵しているのだそうです。有名なミレイの「オフィーリア」(Ophelia)もウォーターハウスの「シャロットの女」(The Lady of Shalott)も、この美術館を代表するコレクションです。その際、宮崎監督はこの美術館を訪れ、当時読み込んでいた夏目漱石の作品にも登場するこの二つの絵と対面し、衝撃と深い感銘を覚えたのだそうです。その時の気持ちは、のちのテレビ番組のインタビューで次のように述べられました」
「なんだ。彼らが全部やってたことを、下手くそにやってんだって思ったわけ。ああ、おれたちのアニメーションは今までやってきた方向でこのまま行ってもやっぱりダメだって。おれはもう、これ以上行きようがないって感じてる」

ジブリ美術館事務局長の西岡純一氏が講演。高畑勲・宮崎駿の新作についても言及。
『シャーロット姫』と『崖の上のポニョ』
■巨匠の力業 ジブリ美術館短編映画 宮崎駿監督『パン種とタマゴ姫』


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