【映画制作のリアル】押井守監督『ガルム・ウォーズ』【Blu-ray豪華版】


『ガルム・ウォーズ Blu-ray豪華版』2016年12月14日(水)発売
『GARMWARS ガルム・ウォーズ』2016年5月20日(金)劇場公開
《英題『GARM WARS The Last Druid』》

押井守
「本来ファンタジーというものは、1つの世界がいつ始まってどう終わるのか、
劇中のセリフで言えば『どこから来てどこへ行くのか』
それに答えるため、自分と世界の関係を了解するために物語は存在する
物語を一から十まで語ってみたいと思い作った作品です。
思いっ切り振りかぶって振り下ろしてみました」
押井守、「ガルム・ウォーズ」初日舞台挨拶で主演女優からの手紙に涙

「『ガルム・ウォーズ』は、1997年に発表、後に制作が凍結された
『G.R.M. THE RECORD OF GARM WAR』の企画を受け継ぎ
2012年に(カナダの税制優遇制度を利用した製作体制で)再始動した作品
『ガルム・ウォーズ』コ・プロデューサー牧野治康さんインタビュー!

Q:前の企画(『G.R.M.』)と今回の映画(『ガルム・ウォーズ』)では、
  どこが同じで、どこが新しくなっているのでしょうか。
押井守
「ストーリーはあまり変わってないです。何バージョンかあったけれど、
今回の映画は最初に考えたものに近い。そのかわり、コンセプトはだいぶ変わった。
前の企画は「日本人にファンタジーが作れるか」という目標を掲げ、
そのための方法論を考えるところに狙いがあった。
そのためにまだはしりだったCGIに加え、実写、特撮といった
さまざまなジャンルの人間を集めてきて概念研究をしてたんです。
要するにどうやったら『アバター』(2009)みたいな映画を作れるか実験してた。
でも、今はもうそういう映画が作れることは当たり前になってしまった」
「押井守監督インタビュー」『ガルム・ウォーズ』映画パンフレット

鈴木敏夫
「この映画が企画されたのが20世紀の終わり。
そのときに出来てれば、もう2000年に公開できた映画だったんですよ。
ところが、お金が掛かり過ぎるその他の理由によって製作中断。
もしそのときに出来てたらね、すごい映画になってたと思うんですよ、同じものでもね。
ところが、それから15、6年のなかで、押井さんがやろうとしたことってね、
他のいろんなアメリカ人たちがみんなやっちゃったんですよね。
正直言うと、いま古く見える。これは否めないと思うんですよ。ただ、ね、今まで
日本人が作ってきたSF映画のなかでは、僕は群を抜いてすごいと思いますよ
【ガルム・ウォーズ】 押井守と鈴木敏夫が交わした条件とは? 超貴重な会見!【前編】

【製作費20億円】
牧野治康(「GARM WARS」コ・プロデューサー)
「押井監督の言によれば、日本国内のみで回収しうる製作予算は
20億円が上限であるとのこと。日本映画としてはその辺りが
過去最大規模であることは確かです。そして、ご存じの通り
国外にはその程度の規模の映画はいくらでも存在し、
むしろ予算規模としては中ないし小規模の類に入る予算であることも、
また疑いの余地がありません」
『押井守の「世界の半分を怒らせる」。第11号』2013年2月15日配信

押井守
今回は一点豪華主義で、衣装に予算も時間も集中しました。
とりあえず、メカニックのデザインと衣装には自信があります。

他の部分は…まあ、善戦したということでご寛恕を願いたい、というところです。
こんなこと言いたくありませんが、ハリウッドの10分の1の予算ですから」
『押井守の「世界の半分を怒らせる」。第50号』2014年11月1日配信


押井守
「犬耳」はスタッフのほぼ全員が反対した演出でした
なにしろ面倒でタイヘンなのです。アニメじゃありませんから、
生身の女優さんの耳に合成するだけでも難しいのですが、
「絵になるように作る」ことはもっと難しい。それもあのヘアスタイルですから。
(監督補の)佐藤(敦紀)君は反対派の最右翼であり(合成の当事者ですから)、
「犬耳やるなら戦闘シーンがひとつ減るけど、それでもいいの?」という警告
(というより恫喝)を加えてきましたが「それでもヤル」と言い張って
実現に及んだものです。世界観に関わる重要な設定ですから、
グラと同じくらい必要な設定なのです。なにしろ犬の物語ですから。
「犬耳」が(「ガルム」8部族の1つである)コルンバだけの身体的特徴であることは、
予算とはカンケイありません。デジタル・エンジン時代からの決まり事でした」
『押井守の「世界の半分を怒らせる」。第92号』2016年8月1日配信


この映画に犬(グラ)を登場させるのは、
この世界の聖獣だから。インドで言う牛みたいなもの。
犬に生き物としての本来のあり方を象徴させている
」と切り出すと、
撮影現場では犬と遊ぶことで精神的に救われたというエピソードや、
いかにして本作に出演した犬を探したか、どのようにして犬を撮影したかを
喜々として話し続け、会場を笑顔に包んだ。
押井守、宮崎駿作品を辛口批評
「いつも行き当たりばったりで、願望だけで作られている」



『セラフィム(2億6661万3336の翼)』の匂いというか 
  影響は全体に色濃く出てますよね。
押井:「三賢者来訪」とさ、コンテにも書いたんだから。
あの3人は三賢者のことだよ。『セラフィム』ときにジジイと女の子と犬
その三賢者というものができちゃったんだよ。いい組み合わせだと思うんだよ。
俺の家族のイメージってそういうものだから。それと
不器用な大男とアイデンティティに悩む女。全部出揃ってるんだよ。
『押井守の「世界の半分を怒らせる」。第98号』2016年11月1日配信

この映画のベースになっているのはケルト神話。
旧約聖書や新約聖書、世界中の宗教の要素も入っている。

衣装のデザインや紋章、キャラクターが話す言葉とか、
なんらかのベーシックになるものなしに物語を作るのは今は不可能だと思う。
世界を作り出す作業には、古典の素養は必須と言ってもいい」
「ガルム・ウォーズ」押井守と鈴木敏夫が早大生に特別講義、「まずは映画の現場に」

「今回『ガルム・ウォーズ』として具現化された本作の映像中にも、
ケルト由来の渦巻文様や登場するキャラクターの呼称(神の名ほか)、
そしてケルト語を祖とするゲール語によって歌われた主題歌など、
押井監督によるケルトへのこだわりがいたるところに散りばめられている」
ジブリ・鈴木敏夫&押井守監督、30年前の“原点”オフショット初公開!

鈴木敏夫
「(『ガルム・ウォーズ』の)音楽、川井憲次さんのやつ良いんだけど、
(楽器の)バグパイプは…?」
押井守
「ケルトの音楽ってどういうものだったか、別にわかってるわけじゃないんですよ。
いま残っているものがそのままあったっていう保証も何もない。
だから、川井憲次と相談したのは、ケルトなんだけどケルトと違うもので、
同じような雰囲気を表現できないかってさ。
ケルトと同じ楽器使って、音楽作っちゃったらさ、そのまんまだから。
それをだから、ずらさないと。(主題歌を)歌っている女の子たちって、
モンゴルの歌手(オルリコイラナ姉妹)だからね

モンゴルでさ、馬頭琴を弾きながら歌っているお姉さんなんですよ。
それは、ずらすっていうさ。絶えずやってるんですよ
攻殻のときの民謡歌手みたいなもんだよ。
ずらさないとファンタジーにならないんだから。
映画全般にそうなんだけどさ、なにをどうやってずらすのか
ピタッとハマっているとさ、要するに、映画である必要はどこにもないんだよ。
それはただの現実。(ずらすということは)割といつも考えている
押井守×鈴木敏夫×虚淵玄『ガルム・ウォーズ』公開特番を生配信

【押井守による実写版『風の谷のナウシカ』】
NAUSICAA_KHARA.jpg
ナウシカとガルムとファンタジー 押井守監督『GARM WARS The Last Druid』

「『GRM』制作ための(書き殴り的)覚書2/戦術篇」(1996.4.14 押井守)
「日本人の顔の限界を越えて「非現実」を創造し得た映画が、かろうじて存在する。
「戦略篇」で繰り返し語った、つまりそれがアニメなのである。(中略)
『ナウシカ』に至っては本家本元以上に異世界としての『デューン』を映像化した
と言える。何故それが可能になったかと言えば、
それがアニメだったからであり―つまりそれが非現実の世界に見合った
非現実のキャラクターを扱い得る唯一の形式だったからに他ならない」
『押井守の「世界の半分を怒らせる」。第57号』2015年2月15日配信

押井:もう3年ぐらい前かな。敏ちゃんに言ったと思うんだけど、『アバター』観たときに、やっぱりね「アチャ」と思ったんだよ。「やられちゃった」ていうさ。しかもほぼ完璧に「これはどうしようかな」っていうさ。
鈴木:俺なんか、「これはどこかで見たような映像だな」って思いながら観ちゃったけどね(笑)。あれつらかったよね。シラケたよねやっぱり。
虚淵:どこかで見たっていうのは、ファンタジーランドとかそれだったのを実写(映画)に持ち込んだっていうのは凄かったとは思うんですけど…。
押井:いやそうじゃなく(笑)。このオヤジが言ってるのは、(『アバター』が)「ナウシカ」のパクリだって言いたいんだよ!
鈴木:だって、そのままじゃないアレ!もののけが出てきたり、レイアウトまで同じなんだもん。
押井:ケツの穴がちっちゃいんだよそれは。
鈴木:突然ね、シラケたの!途中まで面白かったのに。
押井:「パクリ」とは言わないよね。要するに「インスパイアされた」でもさ、「リスペクトしている」でもなんでもいいんだけど、映画ってそういうもんだから
鈴木:超えなきゃ。超えないと…。
押井:コピーであるとするならばっていうか、映画はみんなコピーなんだけど、実はさ。元ネタよりも完璧にやらなきゃいけない
鈴木:そう!偽札と同じ。
押井:本物以上に偽札を目指すべきだっていうさ。
鈴木:偽札はやっぱり本物より良くなきゃ。
押井:それはもうコピーとは呼ばないんだよ
鈴木:そうそうそう。そう思いますよ。
虚淵:実写で「ナウシカ」出来たら、それはトンデモナイことだと思いますよ。
押井:だって、あの時にそう思ったもん。やっぱり実写だったら、もっとすごいなって。それはさ、アニメーションって元々さ…。
鈴木:押井さん作ったら?ナウシカ。
押井:ははははは(笑)。
鈴木:宮さんに頭下げに行って。
押井:なんで下げなきゃいけないんだよ(笑)。
鈴木:原作者だもん。だって、向こうは。
押井:自分でやりゃいいじゃん。いや、まぁ、やらないだろうけど。
鈴木:(宮崎駿は)別にやる気ないと思うけど…、「作らせてくださいお願いします」って。
押井:別に(原作が)「ナウシカ」である必要すらないから。だって元々…じゃあ「ナウシカ」は何のコピーだよって話だよ。
鈴木:最初見始めたとき、この「ガルム(ウォーズ)」。 あれちょっと「ナウシカ」かな、と思ったよね。少し。
押井:いや「ナウシカ」観たとき、あっこれ「デューン(砂の惑星)」かなと思ったよ。
鈴木:はははははは(笑)。
押井:だから、そういうこと言わないの(笑)。
鈴木:はいはいはい(笑)。
押井:元ネタのない映画なんかないんだから
押井守×鈴木敏夫×虚淵玄『ガルム・ウォーズ』公開特番を生配信

鈴木敏夫:(『ガルム・ウォーズ』は)押井守がナウシカを作るとこうなる(という映画)。
石井朋彦:あぁ…そうですね。
押井守:言っちゃえば、そういうことだね。さすがに宣伝上手いね(笑)。
鈴木敏夫:だって、ホントだもん(笑)。でしょ?
押井守×鈴木敏夫×川上量生 「タイトル未定」


押井守監督『アサルトガールズ』(2009) 衣裳デザイン:竹田団吾

『ガルム・ウォーズ Blu-ray豪華版』特典ディスク収録
GRM_inumimi.jpg
『「ガルム・ウォーズ」ライカリール』【約76分】
(エンドタイトル『ガルム戦記/Beginning of GRM War』)
ナレーション:榊原良子
撮影準備のための資料。カナダ共同製作が決まる前に
テストケースとして作られたビデオコンテ【制作期間1ヶ月】。
[コンテ撮+『G.R.M.』パイロットフィルム&サンプルムービー&設定資料+実写新撮]
新撮の実写素材部分は大泉の東映撮影所で1日かけて撮影、
ハーフモデルの女の子に犬耳付けて『アサルトガールズ』の衣裳を着せる。
(『アサルトガールズ』は『ガルム・ウォーズ』の予行演習by押井守)
佐藤敦紀が選曲した音楽は著作権の問題があり、
特典映像版では本編の劇伴に差し替えられている

『ガルム・ウォーズ Blu-ray豪華版』封入特典
【「ガルム・ウォーズ」画コンテブック】

『ノンフィクションW さらば愛する日本よ~密着・押井守の世界挑戦800日~』
『ガルム・ウォーズ』【絵コンテ】押井守、竹内敦志、樋口真嗣

「撮影準備段階では、膨大なデザイン画と緻密な絵コンテが用意された。
画素材の多くは『G.R.M.』プロジェクトで開発されたもの
絵コンテは、監督のイメージをスタッフと共有する目的を果たすほか、
CGの分量を正確に割り出すためにも活用される。
CGスタジオとのすり合わせの結果、予算上の問題で撮影に入る前に
CGカットを30%削減する必要があることが判明。

検討の結果、物語上の視点を(ブリガ側の)1ライン丸ごと削ることに
(劇中の戦闘シーンがコルンバ側からの視点のみで描かれているのはそのためだ)」
「PRODUCTION NOTES」『ガルム・ウォーズ』映画パンフレット
※BD封入特典の画コンテ台本はクランクイン直前の2013年3月1日改訂バージョン

「現地の(カナダ)スタッフを雇用して撮影された映画に対し、
税金の一部を政府が負担するという制度(「タックス・クレジット」)だが、
完成するまでは自己資金で賄わなければならない。
撮影は1日に20カット撮れれば御の字という状況で、
製作を断念しなければならない危機にも陥ったという。
「ガルム・ウォーズ」も当初思い描いていたイメージに対し、
達成度は半分ほど。画コンテの段階で3割ほど削り、
撮影中にもそこから3割ほど欠番ができたという

押井守監督&鈴木敏夫プロデューサー、両雄並び立っての大放談

「海外での撮影というさまざまな制約の中で、
監督があきらめざるを得なかった場面もある。
当初は2時間を超えるような作品を監督が構想していたのも、
鈴木(敏夫)氏は知っていた。
難解なせりふを日本語にしてうまく伝わるかという問題と、
制約の中で監督が伝えられなかった思い。
二つの問題を前にして、鈴木氏は驚くべき提案をしている。
カットした場面を絵コンテで再構成するというものだ。
しかし、これには当の押井監督が賛成しなかった。
「映画作りは妥協の連続。
本当はこんなふうに作りたかったなんて、今さら言いたくない」

ジブリ鈴木プロデューサーが最新映画にかけた魔法とは

「巨人と戦う」シーンの絵コンテを樋口真嗣が担当している
実写版『進撃の巨人』と較べてみよう!by押井守)
『G.R.M.』プロジェクトで開発した艦船の内部設定の大部分は未使用
芝居はキーショットだけ撮ってショートカット。ビジュアル中心に構成。


『GARM WARS 白銀の審問艦』
押井守(著)、末弥純・草森秀一(装画)
2015年4月4日発売


『G.R.M.』プロジェクトで開発したプロット
バージョン2.1を基にして押井守が書いた小説。
劇場公開版は「ガルム・ウォーズ」のプロローグ【序章】
企画段階のタイトルは『Garm Wars_Beginning』)。
小説ではガルム本来の戦争が始まってからの物語が描かれる。
主人公はクムタク族のウィド(実は映画も初期設定では
コルンバ族のカラではなく、ウィドが主人公だった)。
映画に登場するキャラクターも数多く出てくるが、
世代符牒(コード)が異なるなど、物語に合わせて設定は変わっている

「ガルム」の世界観(設定)が詰め込まれており、情報量は圧倒的。
事前に、巻末収録の「用語解説」を読んだり、映画版を鑑賞して
キャラクターやメカニックのビジュアルを意識し、想像しながら
小説を読み始めた方が物語に入りやすいかもしれない。
押井守お気に入りのキャラクターは「スカアハ」(映画未登場)

『ガルム・ウォーズ Blu-ray豪華版』特典ディスク収録

『G.R.M.~THE RECORD OF GARM WAR~
 PILOT ANIMATION』
(1996)【約12分】
[G.R.M.]パイロット版 幻のアニメーション映像 冒頭1分

【企画・原作】押井守、伊藤和典
【監督】押井守
【キャラクターデザイン】末弥純
【メカニックデザイン】渡部隆、今掛勇、前田真宏
【美術設定】渡部隆
【作画】黄瀬和哉、清積紀文、今掛勇、水村良男、河口俊夫
【マットペイント】江面久、清積紀文、今掛勇
【デジタルディレクション】清積紀文、高木真司
【編集】掛須秀一
【メインタイトル】樋口真嗣
【音楽】川井憲次
【録音演出】若林和弘
【アニメーション制作】Production I.G
【製作】バンダイビジュアル株式会社、株式会社サンライズ

開発初期にイメージ共有のため制作された
『G.R.M.』パイロット・アニメーション【制作期間約半年】。
破壊神ダーナとガルム艦隊とのド派手な戦闘シーンがある
(※映画版・小説版には存在しない)。
『G.R.M.』開発プロット最初のバージョンだと思われる。

浜野保樹(「『G.R.M.』デモテープ」評)
「実写映画のコンセプト・アニメーションだが、
押井守の優れた部分のエッセンスがつまっている」

『世界と日本のアニメーションベスト150』

『ガルム・ウォーズ Blu-ray豪華版』特典ディスク収録

『G.R.M. THE RECORD OF GARM WAR』
実写+CG版パイロットフィルム
(1998)【約2分】

押井守
「パイロットは実は3種類くらい作ったんですよ。
最初は(『G.R.M.』を)どうやって作るかわからないので、
スタッフにみせるために作ったんですけど。
中身も作り方も非常にわかりにくい話だったので、
アニメーションで最初にパイロットを作って
その後、「デジタルエンジン」っていうスタジオを作ったんですけど、
そこに人間を100人くらい集めて、準備を始めて。
その3年間の間に、今度は実写版とCG版
また別々にパイロットを作ったんですよ。
社内用に開発したものだったんで、たぶん観た人間はほとんどいない」
2015年2月15日(日)@イオンシネマ高松東
『GARM WARS The Last Druid』 ゲスト/押井守監督、石川光久



『G.R.M.』プロジェクト開発期間3年、費やした開発費8億円。

鵜之澤伸(「GARM WARS」エグゼクティブ・プロデューサー)
「最初は『G.R.M.』を海外で売るために
特にアメリカのハリウッド系に色々プレゼンに行ったり、
ジェームズ・キャメロン(『エイリアン2』『タイタニック』『アバター』監督)にはね、
何回か面談というかな、相談して、けっこう応援してもらったりしたんですけど、
最低でも60~70億円、ちゃんとやると100億円くらい(かかる)というので」
『ノンフィクションW さらば愛する日本よ~密着・押井守の世界挑戦800日~』

押井守
(『G.R.M.』製作費)70億円って話まであったんだよ。
ほんとかいなって僕のほうが思ったもの。
それが40億に下がり、20億に下がり、挙げ句の果てに
中止になって、ようやく夢から覚めた」
『これが僕の回答である。1995‐2004』

『ガルム・ウォーズ Blu-ray豪華版』特典ディスク収録
【「攻殻3.0」のためのパイロット映像作品『G2.5』】

『G2.5』(2009)【5分24秒】
監督:押井守
音楽:川井憲次
サウンドデザイン:トム・マイヤーズ
CGI制作:Polygon Pictures
アニメーション制作:Production I.G
製作:NAMCO BANDAI Games

「G2.5」ストーリーボード(押井守)
Detour Exhibition - MAMORU OSHII

『G2.5』の「G」は「Ghost in the Shell(攻殻機動隊)」の略称
押井守は『スカイ・クロラ』(2008)制作終了後、
「攻殻3.0」開発のために、「攻殻2.5」パイロット制作に入った
女性モデルの口の中まで3次元スキャナーにかけてデータをとった
リアル系3DCGキャラクターアニメーション(リアル「攻殻機動隊」)。
「裸のおばさんがお互いの身体をバラバラにぶっ壊しながら闘う」世界観。
中国系モデルやポーランドのおばさんをスキャン。
衣裳デザインは北村道子、衣裳データもテクスチャー化。
採用したモーションキャプチャーアクターに、
後に実写版「パトレイバー」カーシャ役となる太田莉菜がいた。
色々やりすぎて予算超過。プロデューサーの石井朋彦がキレる。
ダビングをおこなったアメリカのスカイウォーカーサウンドの現場試写では
好評だったが、石井Pと付き合いのあるTV局の人の評価はボロクソ。
人間そのままのスキャンデータは生々しく「気持ち悪い」
「こういうアニメーションは娘に見せられない」(神山健治)。
開発はストップ、パイロット版「009」制作に「攻殻2.5」の方法論を使う。
『押井守の「世界の半分を怒らせる」。第30号』2013年12月30日配信
「年末特集2013年を総括する~消えたコードネーム『G3』の謎」

『押井言論 2012-2015』

押井守
「おそらく『GIS2.5』の映画化は今後とも無いと思われます。
もちろん、撮れといわれればいつでもやりますが
『押井守の「世界の半分を怒らせる」。第62号』2015年5月1日配信

押井守監督は、この15年で何を見て感じてきたのか?
『ガルム・ウォーズ』監督インタビュー


『ガルム・ウォーズ』押井守&鈴木敏夫 vs早大生 90分勝負
ガルム・ウォーズ5/20公開!押井守×虚淵玄 喪われた物語
【押井守講演メモ】「押井守の世界観を語る~創作の魅力」@東京電機大学
【押井守監督作品】『イノセンス』から10年。『GARM WARS The Last Druid』
アメリカ版もののけ姫 ジェームズ・キャメロン監督『アバター』
【Podcast】鈴木敏夫のジブリ汗まみれ - 押井守監督軍団がれんが屋に!?
【Podcast】鈴木敏夫のジブリ汗まみれ - 押井守監督軍団がれんが屋に!?【2】

映画監督の仕事
押井守監督『アヴァロン』MAD
攻殻機動隊大原画展&黄瀬和哉サイン会
捏造された神話 押井守監督『天使のたまご』
ジブリ汗まみれと『BEST OF アニメージュ』
【スタジオジブリの教養】鈴木敏夫を宮崎駿につなげた232冊+α
ジブリファンはナウシカ2の夢を見るか?
庵野秀明、新劇場版『風の谷のナウシカ』実現への道



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Author:紫の豚

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