映画監督の仕事

(2013年5月17日、2014年2月4日のツイート)
新作発表で話題の宮崎吾朗だけじゃない!他業種から転身を果たしたアニメ監督たち

庵野秀明
「そもそも、監督になろうとは思っていなかった。僕はナンバー2でうまくいくタイプ。責任感があんまりないから、今はものすごくムリして維持している。監督の役目は責任をとること。アニメの監督は『OK』と『もう1回』さえ言えれば誰だってできますよ、ホントに」
「アニメは100点を目指すものじゃない。80-70点くらいまで持ち上げて、60点、赤点にならないようにする。そういう意味では、『王立』のリテイク作業を経験していたことはとても大きかった。完成を目的にして、コントロールして、責任を取るのが監督の仕事です」
「驚くことに『進撃の巨人』にそっくり」使徒が人を食う「エヴァ」幻の劇場新作を庵野秀明が語る - エキレビ!

押井守
「なんでもいいからさ、もしかしたらね、極端にいえば、パチンコ屋さんでもいいんだよ。なにか別の世界で成功すれば必ず監督になれます。「おれは映画撮りてえんだ」って。つまり、お金を持つか、原作権を持つかすれば、監督になる可能性は飛躍的に広がります。ほぼ自動的になれます。自分で小説書いて、それがベストセラーになったとして、当然映画化のオファーが殺到する。ひとつ条件出せばいい。「自分が監督します」。それ以外お断りです。多少目端が利くプロデューサーだったら、やらせると思う。「どうやってコントロールしようかな」って考えるんだろうけど。有能なチーフをつけ、有能なスタッフをつけ、あとは自分がコミットすれば、たぶん映画はできるだろう、監督がいかに無能であっても。だからそう言うの。違う世界で、もしかしたらね、ボクシングのチャンピオンでもいいかもしれない。世界の知ってる名前になれば、写真家だろうがお花の先生だろうが、普通の成功じゃダメだけど、ワイドショーに出てくるぐらいの成功じゃないとダメ。そうすると映画監督になれます」

「ぼくに言わせると「めげない」というか「挫折しても同じことをやる」とかね。いちばん監督の資質で重要なのはそれだけなんだ。へこみやすい奴とかね、すぐめげちゃうとかね、根性とか努力とかいう話じゃなくて、「失敗に耐える」というそういう資質が必要なんだって。失敗した自分に耐えれるかどうか。それが少なくとも演出とか監督をやる人間の条件だなってことは思うの」

「映画なんていうのは、そもそも監督のものだと思われているけど、確かに最終的に監督が責任をとるんだけど、極論すれば責任とるためにいるだけだ。大方は他人の表現なんだよ。実写でいえば、役者さんの演技であり、カメラマンのいわばカメラワークであり、(監督が)実際の現場でやることはオッケーを出すだけだ。そこに至るまでの様々な難解で…自分がチェックして、で「この場所で撮りましょう」とか「この女優でいきましょう」とか「衣装はこれだ」とかあるけれども、実際に実現する過程っていうのは最終段階は他人がやるんだよねすべて。だから、他人の企画で他人の脚本で、もしかしたら他人が選んだ女優さんで、仕事するのが監督なんだ。それでも尚且つ自分の映画に、表現としてちゃんと落とし込んでしまう。自分の映画という世界に着地させる。その能力があって、はじめて演出であり監督なんだ」
(ラジオ番組『押井守の世界シネマシネマ』)

原恵一
「僕もみなさんと同じような立場だったので、みなさんの将来への不安な気持ちはよくわかります。だからと言って、みんな頑張れば何とかなるとは言えないです。それは嘘だから。でも、これだけは間違いないんですが、全員がなりたい自分になれるわけではないけど、誰かはなれるんですよ。今もそういう人が現場で踏ん張っている」
「僕も作りたいものが必ず作れるわけではないんですよね。それはしょうがないです。でも、誰かのせいにはしないことですね。自分の力が足りなかったということだと思ってほしいんですよね。そうやって腐らずにまた新たな挑戦をすればいいと思うんです。どうか本気で、だからと言って頑張りすぎることもないと思いますが、長くやることは大事です」
「はじまりのみち」原恵一と加瀬亮 専門学校生に作品について語る - アニメ!アニメ!
「人のせいにしないことが大事です。あいつのせいでつまんなくなったとか、ここがだめになったとか、そういうことは言ってはいけません。そこは受け入れたり、つっぱねたりは監督が判断しなくてはいけない部分です。何がなんでも自分の思い通りでないと出来ないというのは違うと思います。どこかで状況を受け入れたり、そこを逆に利用するというようなこともありますよ。こうしてくれって言われたものをいやだと思っても、受け入れてみたら、思ってもいない答えが見つかったりすることもあります。あとから受け取ってよかったと思うことがあります。 そして熱いだけではだめだと思います。意欲だけで作品は作れても面白いものにならず、独りよがりになってしまうので、冷たい部分、冷静さや引いて見ることも必要です。客観的な視点を持つのは難しいのですが、意識すべきです。視界が狭くなると間違った選択をしている可能性もあります。ものすごく夢中で作った部分も客観的に見るとあとで修正したりします。両方の視点を持つバランス感覚という言い方もできますね。危ういバランス感覚が大事です。綱渡りにしても落ちそうで落ちないというのが面白いですよね」
原恵一監督が語る、映画『カラフル』の世界 - デジタルハリウッド大学

若者たちへの応援歌 宮崎駿『風立ちぬ』

『風立ちぬ』【補遺】資料室
三鷹の森アニメフェスタ2015 米林宏昌監督講演会レポート
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