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庵野「音の演出はモノラルが1番いい」『風立ちぬ』1.0ch「単品BD」&「作品集」

(2014年8月4日、8月10日のツイート)
その51 ジブリからの挑戦状。「風立ちぬ」をDTS-HD MA1.0chで再生 - Stereo Sound ONLINE
 オーディオビジュアル面では、音声がDTS-HD Master Audio 1.0ch収録なのに注目すべきで、これはある意味挑戦的とも言えるでしょう(デフォルト音声はリニアPCM2chで、同一音声をL/Rに収録)。
 以前の取材時にジブリの試写室で「風立ちぬ」のオープニングを観せていただきました。セリフ・効果音・音楽が一ヵ所から再生されるのですから、制作時はかなりシビアな音作りが求められたことでしょう。

その52 目指すはジブリ視聴室。「風立ちぬ」1.0chを徹底検証 - Stereo Sound ONLINE
 「通常版」「作品集」からそれぞれに「風立ちぬ」を(スタジオジブリの古城環さんに)観ていただきます。
 「風立ちぬ」制作時の様子をお聞きすると「モノーラルなので音量調整のみでサウンドデザインをしています。というよりそれ以外の手法がなかったのです」。また、「アナログ時代のモノと違い、現在のデジタル制作だと細かく調整できるのですが、ちょっと音量をいじいるだけで作品のイメージがガラリと変わってしまうので、通常のマルチチャンネル作品よりも気を遣いました」と話されていました。
 それと、BDのデフォルト音声がリニアPCM2ch(モノーラル収録)なのは、ジブリ作品はテレビで見る人が多いので、その点を考慮してあるとの事でした。しかし「本作品は是非センター一発のモノフォニックで観ていただきたいです」と古城さんからコメントがありました。
 「作品集」の「風立ちぬ」は、映像の彩度が上がっているのが確認できました。オープニングの草木の緑が鮮やかで、暗部の諧調性も素晴らしい。二郎が蚊帳の中で寝ているシーンもノイズレベルが下がっています。G clef Lab.のプレーヤーはMGVC対応ではありませんがそれでも違いは明白です。
 ただサウンドについては「通常版」に軍配が上がりました。冒頭のアコーディオンの響きが豊かです。この楽器はポンプの様に空気を送り込んで音を出すので、音が出る前に一瞬空気を送り出す音が聞こえる時があるのですが、その部分まで聴こえてきます。
 古城さんも同様の印象で、「音声マスターは同じなのにどうして違いが出るんですかね?」と不思議そうでした。
 これについてはあくまでも推測になりますが、映像ビットレートが上がっているのが起因しているのではないかと思います。映像ビットレートが上がるとプレーヤー内の処理の負担は上がるわけで、それが音質になんらかの影響を与えているのでしょう。宮崎作品が一度に揃う「作品集」は、コレクションとして欲しい所ですが、通常版の音声の良さも見逃せないと言えます。


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庵野:音を空間で演出するのは実に難しい。その分、面白いんですけど。
──そうですね。5.1chで完璧なサラウンドの時代以後は、切り返したときに音の定位をどうするかみたいなことも、常に問題になっているようですし。
庵野:やっぱり変だと思うんですよ。さっきまで右にいた音が切り返しに合わせてポンと左に移ると、「あれ?」と思う。じゃあ、音を右にしたままで画だけ切り替えると、やっぱり「あれ?」となりますね。自分が映像が作っている空間のどこにいるのかわからなくなってしまうんです。画面と音の一致を考えるなら、僕はモノラルが一番いいと思いますね。


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